学習について

 今回は、全学年に共通することです。

「学習ってなんだろう?」と考えてみると、①知識を得て、②それを自分のものにし、③使うこと(あるいは、使えるように準備すること)。だと考えています。

 

これは、【「知識」を「知恵」に変え、それによって自分自身を変える】という、学習をする意義そのものです。

 

しかし、多くの生徒は、①知識を得る、で止まります。そして問題なのは、彼らはサボってなんかいません。いわゆる「真面目」に「一生懸命」に授業を受けて、「頑張って」います。では、なぜこうなるのでしょうか。

 

「小学生から指導している塾」という立場から考えると、答えが少し見えてきました。小学生時代の学習がどのように評価されているか、が大きなポイントです。

 

小学生は、多くの場合、知識を「使う」ことを求められていません。「知識があるか」を評価されています。例えば漢字テストは、テスト範囲が決まっていて、その中から出題されます。限定された知識の暗記を評価している、ということです。作文では漢字を使っていなくても減点対象にはなりません。ということは、知識を「使う」評価はしていない、ということになります。あくまで「多くの場合」です。

 

小学生たちは、そのような評価を受け続け、「覚えていれば、褒められる」「暗記ができることが、正義だ」と思います。自然な感情だと思います。とりあえず意味は分からないけど覚えちゃえ。よく分かんないけど、こうやって解いたらいいんでしょ。という実りのない勉強姿勢ですね。それを「一生懸命」にやっているんです。

 

しかし中学に入ると、「知識がある」ではなくて「知識を使う」ことが求められます。しかも意地悪なことに、それにすぐには気付けないんです。中学の定期考査の多くも、「限定された知識があるか」を判定しているからです。高校入試では、それまでどんな学習をしてきたか、という「質」が、はっきりと明暗を分けます。

 

 

暗記力と、考える力は全くの別物です。「知識がある」という状態は、スマホで瞬時に手に入ります。今の時代、求められるのがそこではないのは明らかです。Gサピでは、小学生時代から、そこに踏み込んで指導をしていきます。学習の質が高い生徒を育て、実りある「学習」をずっと続けていける人を育てたいと考えます。